芦屋市川西町にあります
きた鍼灸整骨院、院長の北 善之です。
ある日、患者さんから ・・
「昨日、パンをかじろうとした時に片方のあごが痛くなって、 今でも口を開けるときに痛い」というご相談を受けました。
こちらの患者さん、当院に来られた時には話はできるのですが、痛くて口が開かない状態。
そこで、あごを中心に検査し治療をしてみると、口が開くようになりました。
そして今ではまたパンをかじれるようになりました(^^♪
他にも、あごの関節に不快感を訴える方がいらっしゃいます。
・あごが痛くて食べ物が噛みにくい
・あごを動かすと不快な音がする
・痛みを感じて口が開けにくい
・ちょっとした異音が不快
などの症状をお持ちの方もおられるかもしれません。。
今回はそんなあごの症状に関する記事を作成しましたので、最後まで読んでいただけますとお役に立てるかと思います。
急に片方だけに痛みがでる原因とは?
口を開けたり閉じたりするときにあご付近でカックン・コッキンというような音が。
口を開けようとすると、あごの付近に痛みがあり、大きく開けられないなどの症状がある場合はあごの「関節」に問題があるかもしれません。
関節に問題がある場合は左右のどちらか片方にだけ痛みがでることが多いようです。
あごの関節は入り組んだ形をしていて、複雑な動きをする関節になっています。
また、筋肉・関節・神経が集中している場所でもあります。
食事や話をすると、連動してあごの関節が動きます。
あごの関節やその周りに痛みが生じることを顎関節症(がくかんせつしょう)と呼びます。
下記の症状がみられると顎関節症の可能性が疑われます。
・食べ物を嚙むときに痛みや異常を感じる
・口を動かすとあごに痛みがあり、噛みしめるとあごが痛い
・口を開けたり閉じたりするときに、カックン・コッキンという音がする
・口が開けにくくなったり、口の開閉がスムーズにできない
痛くて口が開かない、病院に行った方がいい?
顎関節症には、いろいろな原因が考えられますが、上下の嚙み合わせの異常による場合が多いようです。
また、ストレスや精神的緊張があごの周りの筋肉を緊張させ嚙み合わせがアンバランスに。
無理な力が関節にかかることで顎関節に負担をかけることもあります。
顎関節が痛くなる主な原因としては、以下のようなことが考えられます。
・急激なストレス(精神的な緊張は、筋肉を緊張させます)
・歯ぎしり
・何かに熱中したり緊張して強く歯をくいしばる
・唇や頬の内側をかむくせがある
・頬杖をつく、うつ伏せで寝る、姿勢が悪い(猫背)
・顔面打撲や事故による外傷
・入れ歯や歯のかぶせものが合っていない(嚙み合わせが悪い)
・左右どちらかで噛む癖がある、片側の歯が悪いため反対の歯だけで噛んでいる
・ 大口を開けたり、硬いものを噛んだ(顎関節の酷使)
以上の原因が1つだけではなく、複数の原因によって顎関節症を誘発させるといわれています。
加えて、その症状は良くなったり悪くなったりが繰り返されます。
気になるけどすぐに痛みがマシになる、たまに変な音がする、少し違和感があるくらいでは病院に行かない方が多いようです。
しかし痛みが頻繁にある、食べ物が噛みにくい、など生活に支障が出ると受診することも選択肢になってくるのではないでしょうか。
痛みが強い、あごが全然開かないなどの場合は医療機関への受診をおススメします。
また当院でも顎関節に対する施術を行っております。
気になる方はいつでもご相談ください。
顎関節症の治し方は?自分でできることはある?
顎関節や周りの筋肉などに痛みがあるときはまず安静にしましょう。
そして症状を悪化させないために大口を開けることは注意が必要です。
また、症状があるときは次の点に気をつけて生活習慣の改善をはかりましょう。
・あまり噛まなくてよい食事をとる(おかゆ・そば、うどんなどやわらかいもの)
・大きなあくびや長時間の歯科治療は避ける
・仰向けで寝るようにし、低い枕を使用
・同じ姿勢を長く続ける事を避け、猫背や顎を突き出すような姿勢をとらない
・首の牽引、頬杖をしない
たくさんありますが、以上の点に気を付けて生活習慣を見直してみて下さい。
顎関節症は、セルフマッサージで予防・改善することができます。
ご自宅でできる簡単な顎関節症の予防と改善のためのマッサージをご紹介しますので、 よかったら実践してみてください。
セルフマッサージ法①
左右のあごの付け根の筋肉(エラの角から2~3㎝斜め前方)を人差し指などを使って、くるくると円を描くように8秒間 マッサージします。
ポイントは軽く噛みしめるとあごの付け根の部分で筋肉が膨らむような動きをする位置です。
セルフマッサージ法②
左右のこめかみにある筋肉を人差し指などを使って、くるくると円を描くように8秒間 マッサージします。
こちらを朝晩2回行うことで症状を大幅に改善できるかもしれません。
ケアのポイントはあごの筋肉をほぐすためのマッサージを朝と晩の2回行うようにしてみて下さい。
最後に
あごが痛くなって生活に支障がでるのは嫌ですよね。
物を噛んでいて異音がするようなことが続くようでしたら、顎関節症かもしれません。
まずは今回、お伝えさせていただいた方法を試してみてはいかがでしょうか。
やり方が合っているかわからない・・・
よくなっているかわからない・・・
やってみたけど効果がない・・・
などございましたら当院までお気軽にお問い合わせください(^^♪
最後まで読んでいただきありがとうございました。
監修:鍼灸師・柔道整復師 北 善之