兵庫県芦屋市にあります、きた鍼灸整骨院の北 善之です。

 

前回、股関節について記事をまとめさせていただきました。

そちらでは股関節の痛みの理由は関節自体ではなく、足の付け根の周りにある筋肉の硬さによって痛みを生じると書かせていただきました。

 

股関節に何らかの症状を抱えている患者さんとお話をしていると、

「子供の時からずっと股関節が硬いんです。」

「ストレッチしたけど柔らかくならない。」

「股関節って、やっぱり柔らかい方がいいの?」

と、多くの人が股関節の硬さを気にされていらっしゃいます。

しかし股関節の柔軟性があっても、痛みや違和感を訴える人がいらっしゃいます。

では、股関節が硬いのと、柔らかいのでは実際にどちらがいいのでしょうか?

人における股関節にある筋肉の役割とは

股関節は足の付け根にあたり骨盤と太ももの骨が組み合わさった部分。

人間の体の中で一番大きい関節であるとともに、胴体と両足を繋いでいるので体重を支える上で重要な役割を担っている関節です。   

   

また体重を支えながら体を曲げたり伸ばしたり、足を前後左右に広げたり、内側や外側にねじる動きなども行います。

関節の動きが他の関節に比べて大きいので、靭帯や筋肉が数多く付いていて、あらゆる 動作をスムーズにしてくれています。  

その分、動作で受ける負担も大きくなるため機能を正常に維持すべき関節とも言えます。  

股関節が硬いのと柔らかいの…どっちがいいの? 

 股関節は柔らかいほうが良くて、硬いのは良くない!と、多くの意見があります。

本当に硬いことは良くないのでしょうか?

こちらでは、それぞれのメリットについてお話させていただきます。

 

股関節が硬いメリットについて

・身体を安定させる

股関節は体安定させるようにできている関節です。

硬さがあることで、左右にぐらつかないように安定させる役割があります

 

・使いすぎによるケガの予防

走る時などは股関節の硬さの機動性を組み合わせにによって、を効率的に前に運んでいくことができます

そのため股関節が安定していれば、ひざ関節に余計な負担が掛かりません

しっかり股関節に支えられていることで、使い過ぎによるひざのケガを防ぐことができます

股関節が柔らかいメリットについて 

・血液やリンパ液の流れが良くなる

下半身の血管やリンパ節股関節の辺りに集中

股関節の可動域が高い方が流れやすくなります。

流れやすくなることで冷えやむくみの解消に繋がります

 

・身体の歪み防止

股関節周りの筋肉を柔軟に使えることで、骨盤の位置を正しく保ことが可能。

姿勢や体が歪みにくくになります。

 

・パフォーマンスの向上

競技特性によりますが、ほとんど運動において可動域広いとパフォーマンスが上がるといわれています。

また、運動だけでなく日常での動作がよりスムーズに行えるようになり、結果的に疲れにくなります。

 

相対的にみると、硬いメリットより柔らかいメリットの方が多いです。

しかし、一概に硬いことが悪いということは決してありません。

むしろ、世の中には硬い人の方が多いと個人的には推測しています。

 

ご自身の生活や環境に合わせた状態でいることがベストではないでしょうか。

 

座り方だけで柔らかくするストレッチ法を公開

柔らかくするには、やはりストレッチが最適かと。

また股関節のストレッチに色んな種類あります

そんな中でも今回はイスに座ってできるストレッチご紹介したいと思います

股関節の周りには20種類以上の筋肉が存在します。

中でも股関節硬い人はふとももの内側の筋肉の柔軟性が低くなっているのをよくお見掛けします。

ですので「内転筋」の柔軟性を高めるストレッチとなります。

 

①まずはイスに座った状態から、両足を肩幅よりもやや広めに開く 

 

②右足をひざを外側に広げるように伸ばす。(足を真横に投げ出すような形) 

 

③背筋を伸ばし足を広げた反対方向に体を捻る。(少し捻った状態のままキープ) 

※反対側も同様に行ってください。

 

※②の時につま先は必ずまっすぐ正面に向ける! 

 

テレビを見ながらやデスクワーク中でもOKです。

ただし、

・40秒以上は伸ばさないこと 

・反動をつけないこと 

・強く伸ばしすぎないこと 

この3つのポイントだけ守っていただけますとより効果が高まります。

回数など制限はありませんが、1日2回×2セットが目安です。

 

より股関節を柔らかくする方法としてストレッチ整体を併用して行うことで効率よく柔軟性が上がります。

早く柔軟性を上げたい人は整体を取り入れることをおススメします。

最後に 

股関節硬いこと決して悪いことではありません。

むしろ硬いままで生活していて何も支障はないと思われます。

ただ・・・柔らかい方がメリットが多いですよ。ということです。

 

こうしてお伝えさせていただいている私自身も柔らかい方ではありません。

ですので、必要性を感じた時に少しずつ柔らかくしていけばいいと思います。

 

股関節のどこを柔らかくしていいかわからない。

運動パフォーマンスを今以上に高めたい。

常に足が冷えていて、すぐにむくむんでしまう。

なるべく早く股関節の柔軟性を上げたい。

など。

 

もしかしたら、股関節がなかなか柔らかくなりにくいのは身体の歪みが原因かもしれません。

その際はお身体の歪みを整えてあげることで、股関節が柔らかくなりやすいです。

思い当たる方はまず整体をお勧めしますので、お気軽にご相談ください。

貴重なお時間を頂戴し、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

【監修:鍼灸師・柔道整復師 北 善之】

 

 

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