芦屋市川西町にあります、きた鍼灸整骨院の北 善之です。
最近は気温も上がってきて、すっかり春らしくなってきました。
しかし気温が上がってくると、不調を訴える方が増加。
例えば・・・
当院に来られる方の中に何かあるとすぐに湿布を貼る方がいらっしゃいます。
肌が敏感な方は湿布により皮膚が爛れ痒くなり、それでも我慢して長時間貼って生活している姿をみる度に何とかならないものかと思っていました。
また、肩こりや腰痛などにも湿布を貼る方をよく見かけます。
湿布ってどんな効果があるの?
どんな時に貼ればいいのか?
湿布を痛いところや凝っているところに、何となく貼ってしまっているかもしれません。
そこで今回は湿布の使い方や効果などをまとめ、最後に湿布より効果のある痛みの解消法について記事を書かせていただきました。
目を通してもらえますと何かのお役に立てるかと思います。
肩こりに女性が多い理由は〇〇だった
引用元:厚生労働省 国民生活基礎調査
家事や育児・仕事に毎日忙しい女性の一番の悩みといえば、肩こりではないでしょうか。
近年では生活の変化により肩こりの悩みはさらに深刻化しているように思われます。
男性に比べて肩こりの悩みは女性に多くみられますが、なぜなのでしょうか?
それは・・・
筋肉量が男性より少ない
男性と女性では筋肉の量が違います。
男性よりも少ない筋力で重い頭を支えなくてはならないため、筋肉が緊張しやすいといわれています。
冷え性の影響
ホルモンの関係で男性に比べて女性の体温は低いとされています。
また女性の方が体が冷えやすく冷え性などにより血の流れが悪くなり肩こりを生じやすくなります。
バストの影響
常にバストの重みを筋肉で支えているために、
肩周りの負担が大きくなる理由の一つです。
精神的なストレス
職場や家庭、子育ての様々なシーンで、日々ストレスを感じると血管は縮むといわれています。
収縮すると血の流れが悪くなり、肩こりなどを引き起こしやすくなります。
このように生活習慣をはじめいろいろなことがきっかけとなりますが、こりを作る要因のほとんどが血行不良。
筋肉内に血が流れにくくなることが原因とされています。
つまり肩こりなどは、血行不良によって首から肩にかけての筋肉が固まってしまっている状態といえます。
そもそも肩こりなどに湿布って効果があるの
忙しく時間がない中で肩こりなどを治そうと、とりあえず湿布を肩に貼ったりすることってありませんか ?
では、湿布にはどんな効果があるのでしょうか?
湿布には温湿布と冷湿布の2種類が存在します。
温湿布とは貼ったときにポカポカと体温が上昇するように感じられる湿布です。
カプサイシンという唐辛子に含まれる成分が入っていて、これによって湿布が貼られた部位が温かく感じられます。
反対に冷湿布とは貼ったときにひんやりと冷たく感じられる湿布です。
冷やすことで血の流れが悪くなるとされています。
慢性的な肩こりなどに悩まされている場合、冷湿布を貼って冷やそうとすれば肩こりなどを悪化させてしてしまうことがあります。
こうした状況で筋肉を冷やすと筋肉の血の流れをさらに悪くしてしまうかもしれません。
体はケガ(捻ったり打ったり)した時に熱を生じます。
その熱を取る際に冷湿布などは効果的とされています。
そのため、慢性の肩こりなどに湿布を張るということで
根本的な改善は難しいと思われます。
ただし、湿布の種類や使い方を知っておけば肩こりを応急処置的に減らすことは可能かもしれません。
温湿布で筋肉を外側から加温することで痛みを和らげる効果は期待できます。
しかし、温湿布を貼るだけでは肩こりなどの根本となる原因を解消することは困難かもしれません。
また、冷湿布を貼ると楽になった様に感じられます。
それは湿布そのものが肩こりなどを取り除くのではなく、血行促進効果や炎症の鎮静といった効果によって一時的に痛みが引いているからだと思われます。
このように湿布の効能と用途と知っていたでければ、より効果的に使用することができるのではないでしょうか。
治療家がおススメしたい肩こり解消法
肩こり解消法として行っていただきたいのが肩甲骨のストレッチです。
肩甲骨を動かすことで肩甲骨の周囲の筋肉を効率的に刺激し、血行促進による肩こりの緩和に繋がるとされています。
方法は・・・
座った状態から身体の前で何かを抱えるように両腕で輪を作りつつ、背中を丸めます。
同時に肩甲骨を最大限広げてください。
次に、背面で両手を組んで胸を張ります。
視線は斜め上を向いてください。
両手はお尻と同じくらいの高さで組みましょう。
背中を丸めるポーズと胸を張るポーズをそれぞれ20秒維持してみてください。
最後に
肩こりなどお悩みの方が多いように思われます。
痛み止めの代わりに湿布を貼る方も少なくないのではないでしょうか。
湿布を貼ると爽快感があり効果があるように感じられますが、実はあまり効果がみられないこともあります。
まずはこりを温めてみて変化がないようでしたら他の原因も考えられます。
また、痛みが強い場合はお近くの医療機関への受診をお勧めします。
当院でも肩こりや腰痛など慢性的な症状について施術を行っております。
お気軽にお問い合わせください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
監修:鍼灸師 柔道整復師 北 善之