こんにちは。
芦屋市川西町にあります、きた鍼灸整骨院の北 善之です。
「痛いから湿布を貼ってました」
「痛いところにすぐ湿布を貼る」
「湿布を貼ると冷たくて気持ちいい」
など、痛いところや違和感などがあると湿布を貼る人をよくお見掛けします。
普段何気なく使っている湿布にも、実は貼ってはいけない部位があるんです。
しかも、使い方を誤ると湿布の効果が下がってしまうことも。
そこで湿布の効能や使い方、貼ってはいけない箇所などをまとめさせていただきました。
最後まで読んでいただき参考にしていただけますと幸いです。
肩こりや腰の痛みに湿布は効果あり?
肩こりや腰が痛いと、湿布を使って冷やしたくなることありませんか?
湿布には大きく分けて2種類あります。
「冷湿布」と「温湿布」です。
冷湿布は痛めてから約1~3日間(急性)の痛みの場合に使用されています。
打ち身やねんざで炎症を起こし、痛みや腫れがある場合に使います。
冷湿布にはメントールやカンフル、ハッカなどが使われていて皮膚の温度を下げ、炎症を抑える作用があります。
ですので急性には冷湿布を主として使用します。
しかし、痛めてから3日目以降や日頃から痛い場合では、冷湿布を貼ることはお勧めできません。
湿布は症状によって使い分けるべき?
湯船につかると肩こりが楽になった経験はございませんか?
それは肩こりを温めることで血の流れが良くなり、こりが緩んだため楽になったと考えられます。
人間にはケガなどをした所を修復する力があります。
修復する時に細胞が集まることで熱が発生するのですが、この熱が出過ぎると痛みになることがあるんです。
その箇所に冷湿布を貼ることで過度に熱を取り除く働きをしてくれます。
反対に、
慢性的な肩こりや腰痛などの痛みには、冷湿布でなく『温湿布』が使われています。
日頃から痛みがあり、湯船につかると楽になるという場合は慢性の痛みなので温湿布を使います。
温湿布は主に血の流れを良くすることを目的としています。
湿布自体から熱を生じるカプサイシンを含み、様々な成分が浸透することで血管を広げるといわれています。
カプサイシンは唐辛子に含まれる成分ですので、貼った時にピリピリと感じることもあります。
このタイプの温湿布を使っている場合。
はがしてからしばらく時間が経過してからでなければ、湯船のお湯が肌に刺さるような痛みが生じることもあるので注意が必要です。
まとめると、
・打ち身、ねんざの時は3日間は冷湿布を使う。
・日頃からの痛みやケガから3日間を経過している時は温湿布と使う。
というのが、湿布の正しい使い方になります。
湿布の処方期限と貼っておくべき時間とは?
湿布の使用期限は保存状態によりますが、推奨されているのは冷暗所。
冷暗所に保存して約2年だそうです。
くれぐれも、直射日光があたる場所や冷凍庫には入れないでください。
湿布の貼っておく時間は、
1日1回貼り替えタイプであれば約6~10時間。
1日2回貼り替えタイプであれば約3~5時間でOKです。
ほとんどの場合、こちらの時間で成分の多くは皮膚に浸透し、はがした後も効果が持続します。
しかし、
敏感肌など皮膚が弱くかぶれやすい人が長時間貼り続けると、皮膚が湿布薬にまけ、かゆみや腫れがでることがあります。
こんなときは一回の使用を1~3時間にして2枚目は少し時間を空けてから貼るようにしてください。
また湿布を2枚貼れば、そこから成分が体内へ吸収されて全身に成分が回ります。
その成分は痛み止めの薬1錠分に相当するといわれています。
妊娠後期では胎児の動脈が収縮するといった報告もあります。
1日に何枚も貼るのは控え、1日1~2枚を目安に使用するようにしてください。
湿布を貼ってはいけない部位とは
湿布に含まれる成分によって「光線過敏症(こうせんかびんしょう)」という副作用が起こることがあります。
これは、湿布を貼ったまま紫外線を浴びると、貼った場所に発疹、かゆみ、水ぶくれなどの症状が表れます。
貼った箇所がパンパンに腫れ上がったり、発疹が全身に広がる場合もございます。
基本的に湿布を貼ったまま紫外線を浴びないことが対策となります。
剥がした後も皮膚には成分が残っていて、1週間近く経過してから症状が表れるケースもあります。
最初は問題なくても、何度も繰り返すうちにアレルギー反応が強くなって重症化する人もいるので、注意が必要です。
ですので、直射日光が当たる箇所にはなるべく貼らないようご注意ください。
最後に
今回は湿布についてお伝えさせていただきました。
湿布の用途など知っているか、知らないかでその効力が変わります。
くれぐれも貼りすぎにはご注意ください。
湿布を貼っても良くならない。
湿布の効果を感じられない。
貼って、次の日になるとまた痛い。
など、お困りでしたら整体にてお体をリセットすることをおススメします。
当院におきましても整体を行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【監修:鍼灸師・柔道整復師 北 善之】