芦屋市川西町にあります、きた鍼灸整骨院の北 善之です。
当院に来院されている50代女性(Yさん)がいらっしゃいます。
バリバリお仕事をされていて、まさにキャリアウーマンです。
しかし、お仕事中の腰痛でお困りでした。
Yさんは仕事柄、デスクワークの時間が長い環境。
椅子に座っている状態から立ち上がる際に腰に痛みがあり、少しの間は痛みから背中をまっすぐに伸ばせない状態でした。
そこで、当院に来院され腰痛が改善するまでの経過と取り組んでいただいたポイントについて、こちらでお伝えさせていただきます。
同じように、お仕事中の腰痛でお困りの方のお力添えになりますと幸いです。
健康のために運動しているのに腰痛がひどくなるのはなぜ?
「腰痛をよくするために運動したほうがいい」
といったことを耳にしたことはございませんでしょうか?
本当に運動が改善につながるかといえば・・・
答えはわかりません。
なぜなら腰痛の原因が運動することで改善するものだけではないからです。
しかし、腰痛の原因が姿勢や筋力が注目されることがよくあります。
実はそれ以外に重要なポイントがあるんです。
しかしYさんは自身が運動不足だと考え、忙しい時間をさいては週3回1時間のランニングをしていました。
案の定、腰痛は一向に改善する気配がありませんでした。
事務職女性に共通した腰痛の原因とは?
再度、普段どのような環境でお仕事をされているのか詳しく聞いてみることにしました。
すると「最近は人事異動で社員と個別面談をしているのが精神的に疲れる」とおっしゃっていました。
事務職などで椅子に座っている時間が長いことで腰痛を訴える方は比較的多いです。
それは、座る時間が長くなると筋肉がずっと縮んだ状態になるので徐々にだるさが出てくると考えられます。
例えば、手のひらをずっとグーにしていると疲れてだるくなってきますよね?
その状態と同じようなことが腰の筋肉でも起こっているのです。
Yさんは、初めて当院に来られた際は治療に加えて、仕事中に椅子に長時間座ることを控えてもらった結果、腰痛が改善。
しかし今回、お話を聞いてみると姿勢や筋肉だけが問題ではないと推測されました。
ストレスと痛みには深い関係があった
Yさんは仕事やその人間関係によって精神的に疲弊していました。
寝ても疲れが抜けない。
食欲も下がっている。
そんな腰の痛み以外の症状でもお困りでした。
日本成人病予防協会によると、
「ストレスのかかった状態が続くと様々な症状が引き起こされる」
と記載されています。
Yさんは、まさにこのような状態でした。
しかも、ストレスがががることで通常時に比べ痛みを感じやすくなっていました。
そこでストレスケアを目的とした治療を数回行い、治療後にあることをお伝えしました。
するとYさんの腰痛はみるみる改善したのでした。
お仕事で忙しい方におススメなストレス解消法
治療を行うことでストレスケアに繋がりますが、自身で行える解消法もございます。
Yさんにも同じことをお伝えし、とても簡単にできることです。
それは「顎を動かす」です。
たったこれだけです。
顎を動かすときに使う「咀嚼筋(そしゃくきん)」。
イライラしたり、不安を感じると普段では当たることのない、上の歯と下の歯が当たっている状態。
この当たったままの状態が続くのはあまり良くありません。
当たったままでは咀嚼筋が常に緊張した状態に。
この状態が続くと脳への血液の流れも減少。
脳への血液が減ると様々な症状を引き起こしかねません。
また、ある研究によると顎を動かすことで脳の一部が刺激され、血液量が増えることが分かっています。
ですのでガムを噛む、食事の時に少し多く噛む回数を増やしてみるなど、顎をどんどん動かしてください。
咀嚼筋を緩める意味でも顎を動かしてみてはいかがでしょうか。
最後に
今回は50代のキャリアウーマンが腰痛を改善させたストーリーをお伝えしました。
昨今、生活スタイルの変化によってストレスを抱え方が増加傾向に。
他にもストレスケアがありますが、今回お伝えした「顎を動かす」は簡単にできますので、是非行ってみてください。
また当院はストレスケアに特化しております。
当院には子育て世代から現役世代、時には学生の方までストレスによる症状で来院されています。
ご自身に思い当たる節がございましたら、まずはお気軽にご相談ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【監修:鍼灸師・柔道整復師 北 善之】