兵庫県芦屋市の整体院、

きた鍼灸整骨院の北です。

先日、妻から「寝違えかな?首がすごく痛い」と言われました。

例年、この時期になると寝違えになる方が多い傾向にあります。

そこで今回は「寝違え」についてまとめましたのでご参考になさってください。

朝から右首の痛みを防ぐポイント

朝、目が覚めて動かした瞬間、

「うっ!」と声が出るような首の痛み。

寝違えかな…と思っても、数日たってもなかなか痛みが取れない…

このような経験はございませんか?

 

季節の変わり目や気温差が大きくなると寝違えの相談が一気に増加。

特に女性は生物学上、男性に比べ筋肉量が少ないために首まわりに負担がかかりやすいといわれています。

なので、女性は男性より肩こりでお悩みの方が多い傾向にあります。

次に「寝違えがなかなか治らない理由」と「すぐにできるケア」について、お伝えいたします

「妻が朝起きてから右側の首が痛いと言うんです」

当院に来られている患者さんから、私と同じような相談を受けました。

「妻が朝起きてから首が痛いと言っていました。

最初は寝違えかなと思っていたんですが、数日たっても痛みが引かない。」

旦那さんの紹介で奥さんが来院されました。

すると、首の前側にある胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)という筋肉がカチカチに緊張していました。

この筋肉は頭を支え、頭を左右に向けるための筋肉。

さらに、首の骨(上部頚椎)に歪みがあることで左右の筋肉バランスが崩れていました。

その結果、朝起きたときに「ピキッ」と痛みが出たと考えられました。

実際に寝違えは「寝相が悪かった」だけでなく、日々の姿勢が大きく関わっているんですね。

なぜ「寝違え」が治りにくいのか?

寝違えは、首の筋肉や関節が炎症を起こしている状態。

放っておいても、数日で自然に回復することも多いのですが、中には

「なかなか治らない」「何度も繰り返す」というケースもあり、そこには同じ共通点が。

それは、

・首や肩の筋肉が慢性的に硬い

・スマホで首が前に出る姿勢が多い

・冷えで血の流れが悪くなっている

このような共通点がございます。

秋口は、昼間は暖かくても夜は冷え込むことが多く、寝ている間に首まわりが冷えてしまう方がいらっしゃいます。

また筋肉は冷えると硬くなるため、ちょっとした寝姿勢の乱れでも痛みが出やすくなります。

ほら炊飯器のご飯は保温にしているとやわらかいけど、保温を切ると硬くなっていきますよね。

ここでいう電気の役割が血液になるんです。

 ・患者さんの声

先ほどの奥様から、後日こんなお声をいただきました。

「治療を受けてから痛みを感じる機会が減り、少しずつ動かせるようになってホッとしました。」

この言葉がとても印象的でした。

すぐ治したい、という気持ちは誰しもありますが、体は少しずつ回復していくもの。

なので痛みが減ってきたら、それは間違いなく前進のサインといえます。

また、寝違えの痛みは「悪化」ではなく「回復途中の合図」と捉えることも大切です。

自分でできる「寝違え予防の3つのポイント」

痛みを起こさない、繰り返さないために日々のちょっとした習慣がカギとなります。

すぐにできる3つのポイントをご紹介します。

① スマホ・パソコンの姿勢を意識

首が前に出る姿勢は、首まわりの筋肉を緊張させやすいです。

画面を目の高さに近づけ、背中を丸めないように意識してみましょう。

② 寝るとき首元を冷やさない

タオルや軽いスカーフで首元を守るだけでも、翌朝の寝違えのリスクが減ります。

また、エアコンをつけたまま寝る習慣がある方は要注意。

③ 朝からストレッチを習慣に

歯磨きのついでに、ゆっくり首を左右に倒すだけでOK。

筋肉を積極的に動かすことで血液が流れ、寝違えの予防につながります。

最後に

寝違えは、体が発する「少し休んでほしい」というメッセージともいえます。

痛みは敵ではなく、体を守るための信号。

痛みが強いときは無理に動かさず体を温めて休めることが第一歩となります。

だんだんと動かせるようになってきたら、そこから体を整えていけば大丈夫です。

なかなか良くならない寝違え、何度も繰り返す寝違えでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

【監修:鍼灸師・柔道整復師  北 善之】

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