兵庫県芦屋市の整体院、

きた鍼灸整骨院の北 善之です。

知人から、

「数日前から毎朝起きて歩こうとすると、左の踵が痛くて足が着けない」

という連絡がありました。

知人によると、特に何かしたわけでもないのに、急に踵が痛くなった。すぐに治ると思っていたら、だんだんと歩くのも辛くなってきた。

とのこと。

治療院に来てもらい、そこで足だけでなく全身を検査し治療を行いました。

そして最後にちょっとしたポイントを伝え、今では全く痛みがなくなりました。

ここでは、そんな踵の痛みの解消法についてをまとめましたので、同じように踵に痛みがあり困っている際には、とても有益な情報となっております。

踵を押すと痛い・歩くと痛いのはなぜ?痛みのメカニズム

知人は時間が経てばマシになると考え、そのままにしていました。

しかし、一向に痛みがマシになるどころか痛みが増してきたようです。

何か変な病気かと心配になり相談してこられました。

痛みが続くどころか痛みが強くなってくれば、歩けなくなるんじゃないかと心配になっていたようです

そこで、踵付近の状態を診てみると炎症があり、しかも踵でも足先の方の踵を押さえると強い痛みを訴えました。

またジッとしている時はほとんど痛みはなく、歩く時だけ痛みがあるとのこと。

私はこの症状を「足底筋膜炎(そくていきんまくえん)」と診断しました。

もしかすると、足底筋膜炎を一度は耳にしたこともあるかもしれません。

実は、この症状に悩まされる方はすごく多いんですね。

40代男性に多い!放置すると悪化しやすい左踵の痛みの特徴

足の裏にはアーチになっていて、それがクッションの役割をしています。

ほら、足型を見てみると、足型の内側に地面に当たっていない部分ってありますよね。

この地面に当たらない部分がクッションとなり、地面からの衝撃を吸収してくれています。

しかし何らかの理由でクッションが硬くなっていたら、その機能が損なわれることが予想されます

このクッション機能として働く部分を足底腱膜(そくていけんまく)といいます。

足底腱膜炎の改善には安静が大事です。

それに加えて、硬くなった周り筋肉の柔軟性を取り戻すことが大切。

ストレッチで筋肉を柔らかくすることで、足底の痛みを改善できます。

 

また足裏のアーチはクッションだけだなく、体重を支える重要な役割も担っています。

この足底にかかる荷重や足を着地したときの衝撃を和らげるクッションとして働くのが、足底腱膜。

足底腱膜は、かかとから足の5本指の付け根まで扇状に広がる膜なんですね。

この足底腱膜が柔軟性を失ってしまうと、周りの筋肉や腱も硬い状態になることが考えられます。

その状態のままだと膜が骨に引っ付いている所に痛みを生じるのです。

足底の負担を軽減するには、ストレッチで筋肉や腱を柔らかくするのがポイント。

すでに足裏に痛みがある人も今以上にひどくならないよう、ストレッチを行ってみてはいかがでしょうか。

痛みを和らげるためにできるセルフケア法2選

足底にかかる負担を軽減するストレッチをご紹介します。

ふくらはぎの筋肉が硬くなると膜にかかるストレスも倍増。

足底腱膜だけでなく周りの筋肉や腱のストレッチも同時に行うのがより効果的です。

 

・ふくらはぎストレッチ 

①壁の前に立ちます。

 ↓

②両手を壁について、右足を前にして前後に足を開きます。

 ↓

③右膝をゆっくり曲げて、左足のふくらはぎを伸ばします。

※両足とも踵は床につけ、両手で壁を軽く押しながら行うと体重が後ろの足にかかりやすくなって効果的です

・足底筋膜ストレッチ

①椅子に座り、ストレッチする側の足首を反対の太ももに乗せます

 ↓

②足首を90度にします

 ↓

③足の指を指先で掴み、すね側に引っ張ります

※足裏が伸びていることを意識しながらやってみてください

最後に

踵の痛みがなかなか治らないと心配になりますよね。

痛みがあると動きたくなくなるし、まして家事や仕事、お育てに支障を来すことも。

また今回のストレッチをしたけど、よくならないという方は何か別の理由も考えられます。

当院におきましても踵の痛みに特化した施術を行っております。

ストレッチだけではなく治療を併用することで早期の改善が期待できますので、お気軽にお問い合わせください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

【監修:鍼灸師・柔道整復師  北 善之】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です