「肩がこって頭痛までする。」
「立っているとフラフラする。」
「なんだか風邪気味。」
春先は気温が上がる日もあれば、気温が下がる日も。
このような時期は気温差によって不調を訴える方が急増する傾向にあるんですね。
今回は寒暖差による不調のメカニズムと対処法についてまとめさせていただきました。
同じような症状でお困りの際はとても有益な情報となっております。
寒暖差でめまいと頭痛が起こる理由
『寒暖差』という言葉をよく耳にするのではないでしょうか。
寒暖差とは気温の差が大きいだけはなく、そのような日が交互に繰り返すことを指します。
特に春先は気温差が大きく、気温差を繰り返すことで体調を崩しやすい時期。
このような体の状態を「寒暖差疲労（かんだんさひろう）」と呼び、健康に影響を与えるといわれています。
大きな影響を与えるのは体温の維持。
人間は気温に関係なく、体温を常に一定に保つようにできています。
体温は気温に大きく影響し、気温差によって体温の維持が難しくなります。
気温が下がったときは、体温を下げないようにエネルギーを消費して一定の体温を保とうとします。
ほら、例えば寒いと自然と震えが起こりますよね？
あの状態は体温を上げようと体を震わせることで体温を上げようとする反応。
しかも、その日によって気温が上がったり下がったり。
このような環境では必要以上に体に負担がかかることが予想されます。
寒暖差による不調は神経が関係？
人によっては寒暖差により、風邪を引いたような症状になることがあります。
ですが、実際に熱を測ってみるとは平熱の場合がほとんど。
なぜ、風邪のような症状があらわれるのでしょうか？
その原因は「自律神経（じりつしんけい）」といわれています。
自律神経とは体のスイッチのような役割。
スイッチにはオンとオフがあるように体（脳）にもそれが存在します。
例えば、暖かい室内から急に外など寒いところに行くと、鼻水が出た経験はございませんでしょうか？
あの現象は鼻の中にある血管が広がったことより生じる現象。
自律神経はそんな血管の太さなどをコントロールをしているんですね。
また自律神経は疲れや睡眠不足、ストレスによって乱れることがございます。
自律神経が乱れると、このように風邪のような症状や時にはめまいや頭痛といった症状が現れることもあるんですね。
寒暖差の対策と治し方について
寒暖差をなくすことは、自然のものなので不可能です。
ですので、ポイントは自律神経を乱さないことになります。
それには規則的な生活を心掛けることがとても重要。
ですが、
「仕事していると残業があるので難しい」
「子供がいると規則的な生活は無理」
「毎日バタバタしてそれどころじゃない」
といった方にもってこいの方法がございます。
その方法は「呼吸」です。
呼吸といっても普段から呼吸はしていますよね。
特に重要なのは息を吐くこと。
コロナ渦以降はマスクを着用される方が増えましたよね。
中にはマスクの影響によって、呼吸しにくいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。。
毎日忙しい子育て世代や、働き盛りの現役世代の方は特に呼吸が浅い傾向にあります。
まずは、息をしっかり吐くこと。
しっかり息を吐くことで、息をたくさん吸うことができます。
すると呼吸は徐々に深くなってきます。
また律神経を自分でコントロールするのは困難といえます。
ですが、呼吸が少しずつ深くなることで、自律神経のスイッチが切り替わりやすくなります。
最後に
今回は寒暖差による不調と、その改善法についてお伝えさせていただきました。
近年では生活様式が大きく変化し、テレワークやマスクの着用といった数年前では考えられない環境となっています。
それだけ、自律神経が乱れやすくなっているといっても過言ではありません。
まずは今回お伝えさせていただいた、呼吸法を試してみてはいかがでしょうか？
もし、呼吸を行っても不調が改善しないときは、他にも何か原因があるかもしれません。
お身体のことで何か気になることがございましたら、当院までお気軽にご相談ください。
最後まで読んでいだだきありあとうございました。
監修：柔道整復師・鍼灸師 北 善之