兵庫県芦屋市の整体院、

きた鍼灸整骨院の北 善之です。

先日、急患で飛び込んでこられた患者さん

「子供が柔術をしていて、手を捻ったみたいなんですが診てもらえますか?」

母親がかなり心配そうにされ、横にいる子供さんは元気がない印象。

私も子を持つ親として、子供が怪我をして痛そうにしている姿は堪らない気持ちになります。

「手を付いた後に顔色が悪くなってきて」

「手に力が入らない。って言ってるんです」

子供さんの状態を確認して処置し、帰る際はすっかり元気になりました。

そこで今回は子供の急な怪我と、手首などの関節を捻った時の対処法などをまとめさせていただきました。

小学生のお子さんを持つ親御さんには、目を通していただきたい内容となっております。

捻挫とは一体どんな状態をさすのでしょうか

「○○が痛いっ!!」と子供が痛みを訴えたとき、親としてはとても心配になりますよね。

特に格闘技やスポーツをしている子供たちは、捻挫のリスクが高いことが予想されます。

では、実際に捻挫って具体的にどういう状態なのか説明させていただきます。

捻挫は関節が一定以上に無理な方向に曲がることで、靭帯(じんたい)という組織が傷ついてしまう状態。

例えば指を伸ばしていっても、ある程度のところでそれ以上は伸びなくなりますよね。

この時、伸びないように止めているのが靭帯なんですね。

そのためバスケットボールやサッカー、テニスなどジャンプ動作や急に動いたり止まったりするスポーツは捻挫を起こしやすいことが予想されます。

捻挫の初期症状としては、以下のようなものがあります

  • 患部が腫れている
  • 動くと痛みが強くなる
  • 内出血が起こる

このような場合は捻挫が考えられます。

そこでの正しい処置が、その後に大きく影響するといっても過言ではないんですね。

中には骨折していることもありますので、医療機関での精密検査が必要なケースもあります。

手首を守るテーピングの基本!親でもできる簡単な巻き方

「一度、捻挫すると何度もする。」ということを耳にしたことはございませんか?

実際には捻挫した時に適切な処置を行っていないと何度も捻挫することがあるんです。

靭帯はゴムを同じような特性があり、一度伸ばされると元通りにはならないといわれています。

ですが適切に処置することで元通りに近い状態になります。

そこで捻挫を予防するためにはテーピングが役立ちます。

テーピングによって関節を固定し、過度な動きを防ぐことができます。

今回は誰でも簡単にできる手首のテーピングをご紹介します。

【テーピングの準備物】

  • テーピングテープ(約5cm幅のもの)
  • はさみ
  • 皮膚を清潔にするためのアルコール消毒液(必要に応じて)

【簡単なテーピング方法】

①手首の周囲にテーピングを巻く

手首の周囲にテーピングを一周巻きます。

手のひらを動かしたときにできる線をテープの中心を合わせるように貼ります。

このとき、テープを伸ばし過ぎないよう注意しましょう。

②残ったテープをカット
最後に残ったテープをカットし、テーピングの端が引っかからないように注意してください。

このテーピングをすることで、お子様の手首が無理な動きをしないように保護され、再度捻挫のリスクが軽減されます。

スポーツをする前にこちらのテーピングを行うことをお勧めします。

 

スポーツ前にできる!手首のケガ予防ストレッチとトレーニング

手首の捻挫を予防するためには、テーピングだけでなく柔軟性を高めるストレッチや筋力トレーニングも大切です。

ここでは手首を守るためのストレッチとトレーニング方法を紹介します。

【手首のストレッチ】

①手首回し
手を前に伸ばして、手首をゆっくりと時計回りに10回、反時計回りに10回します。

この動きによって手首の可動域を広げ、柔軟性を高めることができます。

②手のひらを下に向けて伸ばして
片方の手で、片方の手の指を引きます。

このとき、手のひらが下を向くように、手首を伸ばします。

30秒キープしたら、反対の手でも同様に行ないましょう。

③手首の筋力トレーニング
チューブやペットボトルを使って、手首の筋肉を鍛えることも効果的です。

チューブやペットボトルを持って手のひらを上に向け、ゆっくりと持ち上げて下ろす動作を10回繰り返します。

まとめ

手首の捻挫は、特にスポーツをしているお子さんにとってはよくあるケガです。

しかし正しい知識と対処法を知っていれば、パフォーマンス下げることなく復帰が早まります。

ですので捻挫したときは早めの対応が大切ですので、然るべき対応を推奨いたします。

 

テーピングやストレッチ、筋力トレーニングをを取り入れて、ケガ予防に努めましょう。

皆様がスポーツを楽しむために、親のサポートが欠かせません。

子供たちのスポーツライフのために、ぜひ今回の情報を活用してください。

【監修:柔道整復師・鍼灸師 北 善之】

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