兵庫県芦屋市にあります、きた鍼灸整骨院、院長の北 善之です。
「腰の下の付近にズキズキした違和感を感じる」
「お尻の辺りが痺れてきてなかなかな治らない」
こんなことってございませんせしょうか?
理由もないのに痺れや違和感があり、それがなかなか治らないと不安になりますよね。
そこで今回はそんな痺れの原因と対処法をまとめました。
お時間の許す際に読んでいただければお力添えになれる内容となっております。
その痺れの原因は腰が問題 ?
皮膚や筋肉を通じて全身は繋がっています。
その理由として、服の一部を引っ張ると他の部分が伸ばされますよね。正にあの状態と同じで、どこかに問題が起これば他の所にその影響が起こることがあるんですね。
このため、痛いところに湿布を貼っても治らない。マッサージをしても治らない。その理由はもしかすると痛みの元ではないかもしれません。
例えば、原因がはっきりしない腰痛は人間の体を支える、
・背骨
・骨盤
・足
などに何か原因があることが多い傾向にあります。
それに普段から、
・長時間座っているのが苦手
・両膝を立てた時、高さに差がある
・女性は生理不順や生理痛がある
など、上記に何か当てはまることがある場合は骨盤を原因とした腰痛の可能性が考えられます。
また骨盤の不調は自覚しにくく、痛みを明確に感じることが難しいのため、本人はどこが痛いのか分かりにくいことがあるんですね。
実際、当院に来院される患者さんのなかには、
「なんとなく腰全体に痛みが出ている…」
「痛いところは腰の少し下ぐらい。かな?」
このように痛みの場所がはっきり分からないと訴える方がいらっしゃいます。
加えて女性の骨盤は月経周期に合わせて微小な開閉を繰り返しています。そのため女性ホルモンの月経周期の影響によって痛みや痺れが増減することがあります。
実はあまり知られていない痺れの原因
骨盤は、お尻の中心に位置する仙骨(せんこつ)と、
左右を腸骨(ちょうこつ)という骨が挟む形をしていています。
そのつなぎ目に当たる部分を仙腸関節(せんちょうかんせつ)と呼びます。
仙腸関節は仙骨(せんこつ)と腸骨(ちょうこつ)の関節です。
また仙腸関節は家の柱のように、上半身と下半身をつなぐ重要な関節。仙腸関節の周りは固い靭帯(じんたい)でしっかりと支えられています。
つまり、仙腸関節は上からの重さと下からの力がぶつかる場所なのです。
例えば、台所で立って料理をしている時や掃除をしている時に仙腸関節に負担がかかります。この負担がたまることで関節が摩耗して痛みが出やすくなります。
特に歩いた後に痛みを感じることが多いです。
また仙腸関節に問題があり痛みを訴えられる腰痛は、 お尻付近を中心とした痛みが一般的。
中にはお尻や足の付け根、足にも痛みや痺れを生じることがございます。腰の痛みにとどまらず、様々な症状を引き起こすのが特徴です。
普段ほとんど動きのない関節ですが、妊娠や出産、 中腰の姿勢で腰を捻ったり、中腰の姿勢で急に動いたりすると、 関節が動き過ぎた状態のままになることがあります。この状態を仙腸関節の「捻挫(ねんざ)」と呼びます。
仙腸関節が捻挫したまま放置すると慢性的な腰痛の原因になりかねません。
・長い時間椅子に座れない
・仰向けに寝られない
・じっとしていると痺れてくる
などの症状が特徴的です。
お尻に痺れがある時の対処法
腰痛でも腰より下に痺れや違和感がある場合、もしかするとこの関節に問題があるかもしれません。
自身で元の位置に戻すことは難しいと考えられます。そのため専門家のサポートを受けてみてはいかがでしょう。
またサポートを受ける前にセルフケアがございます。まずは下記にある方法を行ってみることをお勧めいたします。
・骨盤を支えているお尻や太ももの筋肉を緩める
・骨盤と足をつないでいる股関節(こかんせつ)の動きをスムーズにする
といった関節や筋肉に対するセルフケアをご紹介させていただきます。
・お尻や太もものストレッチ
仰向けに寝た状態。膝を曲げ、膝を反対側に倒していく
・股関節ストレッチ
壁に手を付いて、足を持ち上げて円を描く様に回す
※お時間のある際に左右の足、各1分間ずつ行ってみてください
最後に
不調の原因は人それぞれですし、痛みや痺れの強さもそれぞれです。
常に痺れる人もいれば、ある動作のみで痺れが出るなど痺れ方は人により異なります。
しかし、痺れが強い場合は他の原因も考えられますので、お早めに医療機関への受診をお勧めいたします。
また対処法をやってみても変化がない、痺れがずっと続いている、自身の不調の原因がよくわからない。などがございましたら、当院までお気軽にご相談ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
監修:柔道整復師・鍼灸師 北 善之