こんにちは。
兵庫県芦屋市にあります、きた鍼灸整骨院の北 善之です。
先日、来院された30代女性患者さんより
「腰痛で病院では坐骨神経痛って言われました。」
「お尻や足が痛くて椅子に座っていられない。」
と、不安ながらにご相談くださいました。
確かに・・・痺れや痛みがあると仕事や生活に影響することがあります。
それに神経に何か問題があると言われると不安になるのも無理はないかと思われます。
でも、ご安心ください。
こちらの記事を読んでいただけましたら、そのような症状を改善するきっかけになるかもしれません。
最後まで目を通していただきお力添えになりますと幸いです。
腰痛の原因は坐骨神経が影響してる?
皆さん、一度は耳にしたことがあるもしれない「坐骨神経」。
では実際に坐骨神経はどこにあるのでしょうか?
坐骨神経は身体の中で一番大きな末梢神経(まっしょうしんけい)。
腰の骨と仙骨(せんこつ)と呼ばれる背骨の土台となる骨から足先に向かって伸びています。
つまり腰やお尻から足の後ろを通って足先にかけて坐骨神経があります 。
主に神経痛は神経の近くにある関節や筋肉に原因があることが多数。
坐骨神経痛の場合、椅子などに座っていると症状が悪化する人がいらっしゃいます。
椅子に座っている状態は身体にとって楽な体勢だと思いませんか?
でもある研究によると、立っている時の何倍もの圧力が腰の関節にかかると報告されています。
座っている状態が長時間続けば腰周りにある関節内の圧力が高くなります。
圧力が高くなると神経も圧迫されて、痛みや痺れなどの症状が起こりやすくなると考えられます。
また、関節が原因ではなく坐骨神経自体が引っ張られて痛みや痺れを伴うことも。
例えば、ゴムでも引っ張らなければ太さは変わりませんが、引っ張るとゴムは細くなりますよね?
この原理と同じようなことが神経でも起こるのです。
背中を丸くして座ると、坐骨神経が伸ばされる傾向にあります。
ですので座る時は神経を引っ張らない座り方にすることがポイントとなります。
しかし坐骨神経痛でお悩みの全ての人が座る動作で症状を悪化させているという訳ではありません。
中には椅子に座っている姿勢が楽に感じる坐骨神経痛の人もいらっしゃいます。
椅子に座って痛みが悪化する人は、椅子に座った時の圧力によって神経を圧迫している可能性が高いことが予想されます。
そこで今回は、椅子に座った時に痛みや痺れを生じる坐骨神経痛の対処法を紹介させていただきます。
忙しくても毎日できる!坐骨神経痛の原因と座り方の改善法
座っている時に症状が起こる理由として「圧力」と「引っ張り」がありました。
こちらの2つの問題を解消する座り方をお伝えさせていただきます。
まず「圧力」。
関節の圧力を和らげる方法としてはクッションなどをお尻の下に敷く。
クッション性のある座面の椅子を使用していただくなどが有効な方法。
適度な硬さのクッションを選んでいただくことをお勧めします。
次に「引っ張り」。
座っていると背中が丸くなるのは、腰の骨が後ろに傾くことが原因となります。
そのためにクッションは座面全体ではなく、タオルなどを丸めた状態にして尾骨(おしり下にある真ん中の骨)の下のみに敷くと腰の骨が後ろに傾きにくくなります。
後ろに傾かないことで神経を引っ張らない姿勢を維持することができます。
また、座っている時間が長いと腰にある関節の圧力が高くなるので定期的に立ち上がることも効果的な方法となります。
目安として30~40分に一回立ち上がりようにすると、坐骨神経による痛みや痺れが起きにくいと考えます。
立ち上がっている時間は1分ほどで、再度座っていただいて大丈夫です。
実践可能!根本が実証した効果的なストレッチで腰痛改善
実際に坐骨神経痛でお悩みの方が改善したストレッチをご紹介します。
【腸骨筋(ちょうこつきん)】
下腹部にある腰筋肉になります。
座ることが多い場合はこちらの筋肉が硬くなりやすいです。
また立ち上がった時に腰などに痛みがある場合はこの筋肉が硬くなっている場合があります。
【腸骨筋ストレッチ法】
①片膝を立てます。もう片足は後ろに伸ばします
②背中を伸ばし、立てた膝を前方向に倒していきます
③伸ばしている側の足の付け根付近が伸びている感覚があればOK
30秒ほど伸ばした状態をキープするようにしてみてください。
とても簡単なストレッチですのでお時間のある際に行ってみてはいかがでしょうか。
実際に治療と共に自宅にてストレッチを行っていただき症状が改善されたケースをご紹介します。
※38才女性 腰から背中の痛み
最後に
座ることで腰や足に痛みや痺れがあると、仕事や生活に支障が出ることも少なくありません。
それに仕事や生活に支障があると、イライラしてストレスになることもございます。
坐骨神経痛や腰痛症状でお困りでしたら、お伝えさせていただいたストレッチを試してみてはいかがでしょう。
もし、こちらの対処法をしても効果や変化が見られない場合は別のところに問題があるかもしれません。
その際は当院までご相談くださいませ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
【監修:鍼灸師・柔道整復師 北 善之】