こんにちは。
兵庫県芦屋市にあります、きた鍼灸整骨院の北 善之です。
「日中は気にならないけど、夕方になると足がむくむ。」
「朝起きたら、手足がむくんでいて時間が経つとおさまる。」 など。
むくみでお困りの方はたくさんいらっしゃいます。
東洋医学のツボ押しなどによってむくみを解消する方法もあります。
しかし、ツボ押しでは効果の持続が困難であり、根本的な解決にはなりにくいと考えております。
そこで・・・
実は日頃から口にする物を意識して変えていただくことで、むくみを解消できます。
こちらでは、食事でむくみを解消する方法についてまとめさせていただきました。
最後まで読んでいただき、ご参考にしていただければ幸いです。
そもそも『むくみ』とはどういう状態?
人の体液を循環させる役割として動脈・静脈・リンパ管があります。
その中で動脈は細かい血管に移行して、栄養や酸素などを全身に運んでいます。
全身にある毛細血管をつなぎ合わせると、地球2周半(約10万キロ)の長さ。
血管の約95%が毛細血管にあたります。
そんな毛細血管の中を流れる赤血球が体の細胞に酸素を運びます。
そして二酸化炭素や老廃物を外に排出する働きをしています。
むくみというのは、なんらかの原因によって毛細血管から細胞の間にある水分が多くなり、皮膚がブヨブヨになることをいいます。
手や足がむくみやすい原因って?
心臓から送り出された血液は体中を回って心臓に戻ってきます。
でも、心臓から1メートルも下の足の血液はどうやって吸い上げているのでしょう。
下から上に吸い上げるにはポンプのような働きが必要です。
実は、地下水をくみ上げるポンプのように心臓が下半身の血液を吸い上げているのです。
しかし心臓だけですべての血液を吸い上げるのは困難。
そこで、足の血液を上にもどす役割をしているのが筋肉です。
例えば、灯油をストーブに入れるポンプを想像してみてください。
あのポンプにおける手の動きの役割を、足の筋肉がしてくれています。
座ったままで動かない時、寝ている時などではほとんど手や足の筋肉を動かしません。
するとポンプ(筋肉)も動かないので自然と手足に血液が溜まったままになってしまいます。
これが手や足がむくんでしまう理由です。
むくみ解消に漢方やサプリは効果あるの?
むくみには
・心臓、肝臓、腎臓などの内臓疾患に起因するもの
・リンパや血液の流れの異常に起因するもの
があります。
原因が内臓疾患を疑われる際は医療機関での治療を優先してください。
また複合的な原因が関与していたり、原因が不明であったりすることも多いです。
内臓疾患ではないむくみの場合は漢方治療が役立つことがあります。
むくみに良いとされるサプリメントの主成分は「カリウム」です。
しかし、カリウムを過剰に摂ると不整脈などの原因になることもあるので注意が必要です。
あくまで食事の中でカリウムを摂るのが重要であり、サプリメントはその補助と考えることが大切です。
食べ物・飲み物でむくみを解消する
食べ物では、塩分の摂り過ぎがむくみに直結します。
体には塩分濃度を一定に保とうとする働きがあります。
塩分を摂り過ぎるとそれを薄めるために水分を溜め込むことで、体内に余分な水分が溜まってしまい、むくみを起こしやすくなるのです。
余分な塩分を排出してくれるカリウム。
アボカド、バナナ、キュウリなどに多く含まれています。
また、冷えが原因によるむくみの改善には、利尿作用のある食材を取り入れ体に溜まっている余分な水分を出すことが基本。
利尿作用のある食材にはトウモロコシ、ナス、冬瓜があります。
調理の際に味噌、胡椒、山椒、トウガラシなどの体を温める調味料を使ったレシピで冷えを改善させましょう。
次に、
むくみ解消の飲み物でおススメするのは「ルイボスティー」。
ルイボスティーの特徴のひとつとして特記すべきことは他のお茶と違い、老廃物をスムーズに排出する「ミネラル」を豊富に含んでいるということです。
また代謝促進・リラックス・便秘解消など女性に嬉しい効果をサポート。
水分補給はもちろん、食事やリラックスタイムに取り入れてみてはいかがでしょう。
このように日々の生活のちょっとした工夫によって、むくみを解消することができます。
最後に
食事によるむくみ改善の効果はすぐに出ることが少ないです。
また、漢方やサプリメントも同じように効果があらわれるまで時間を要します。
まずは生活の中で少しでも取り入れていただけますと、むくみの解消や予防につながります。
また、
むくみがひどい。
全然治らない。
急にむくんだ。
などの場合は別の問題が考えられます。
その際は、お近くの医療機関への受診をおススメします。
当院におきましても「むくみ」に対する治療を行っております。
むくみが気になる方は当院までお気軽にご相談ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
【監修:鍼灸師・柔道整復師 北 善之】