兵庫県芦屋市にあります、

きた鍼灸整骨院の北 善之です。

 

先日、当院に肩の痛みを訴える患者さんが来院されました。

こちらの患者さんは5年ほど前に整形外科で四十肩と診断。

ほとんどの場合、四十肩とよばれる症状は発症から長くても1~2年以内に痛みはほぼなくなることが多いとされています。

「痛み出して数年経っても、いまだに手を上げると肩に痛みがある」

「痛くなった時の痛みが怖くて反対の手で添えないと手を上げれない」

「なかなか痛みが治らないから、違う病気かもしれない」

と、おっしゃいました。

なかなか治らない肩と、長期間続く痛みに困っておられました。
常に生活の中で肩に痛みが出る不安があって、動きが制限されるのは嫌ですよね。

それに痛みが改善せずに、長い間続くと不安になりませんか?

でも、安心してください!

こちらでは、長く続く痛みの理由についてまとめました。

同じような症状をお持ちの方のお力添えになれば幸いです。

四十肩の概要と症状について

初めに四十肩について。

実は四十肩と五十肩は名称は違えど全く同じものです。

発症した年齢が40代であれば四十肩。50代であれば五十肩と呼ばれます。

ある日、突然肩が重苦しいような痛いような違和感を感じたことはありませんか?

最初は小さな違和感だったものが、突然激痛に変わり、夜も眠れない…

そんな違和感や激痛の原因は肩関節周りの炎症といわれています。

炎症が筋肉なのか、関節なのか、それともそれ以外なのか・・・

炎症を伴う原因や箇所はそれぞれです。

 

また痛みが現れてからどのくらい時間が経過したかで症状が異なります。

・急性期(すごく痛い)は、数日~2週間以上。 

・拘縮期(鈍い痛み)は、2~3週間以上。 

・回復期(痛みが少ない)は、1~12カ月以上。 

症状や痛み方については人によって異なりますので、ひとつの目安にしてください。

 

病院での注射による治療 

初期の違和感から始まり急に痛みを生じることがあります。

強い痛みで夜も眠れない、ほとんど動かせないという状態は強い炎症が起こっている状態と判断します。

その場合はまずその強い炎症を鎮めることが最優先。

この段階(急性期)で動かしなさいと言われて頑張ってしまうと、炎症はさらに強まって痛みが悪化するという結果になりかねません。

ですので、この段階で炎症を鎮める治療として、病院で消炎鎮痛剤を使用することになります。

これらの注射や投薬と整体治療を組み合わせることで、より早期に肩の炎症が鎮まります。

ですので、病院と併用して整体を行うことをお勧めします。

 

そして痛みがある程度落ち着けば次の段階(拘縮期)となります。

 

急性期を過ぎてからの処置が重要

急性期の次は拘縮期です。

拘縮期では、今まで動かしていなかった肩を少しずつ動かしていきます。

実はこの段階が最も重要なポイント。

痛みが収まったら治ったように思われる方が多いかと思います。

しかし、痛みが緩和しても今まで動かしていなかった分、必ずといっていいほど肩の動きの制限が生じます。

動きの制限が残ると、のちのち肩こりや不調を引き起こす原因になることがあるので、制限を残さないようにすることがポイントになります。

 

当院に来院された方は、この段階で指導された体操を今までずっと行っていました。

四十肩の痛みが長引く理由

当院に四十肩で来院された患者さん。

5年ほど前に病院で『四十肩』の診断を受けました。

現在でも痛みがあり、肩には動きの制限があります。

 

病院が苦手でその上、極度の注射嫌いだったので注射による治療を受けてこられていません。

こちらの方と同じように注射が苦手な方は多いのではないでしょうか。

急性期の痛みを耐えて、拘縮期まで我慢したそうです。

 

病院にて自宅でできる運動指導を教わり、コツコツ真面目に毎日行っていました。

5年前から変わらず同じ体操・・・

実は…この運動が肩の痛みが長引かせていた理由でした!

 

四十肩の段階に合わせた運動や処置があります。

それがとても痛い時のままで全く変わっていないことが痛みを長引かせている要因でした。

重要なのは段階に合わせた処置になります。

 

そこで、現状の段階に合わせた処置と運動指導を行うことで、現在ではほとんど痛みなく左右の肩関節が動くようになりました。

このように、段階に合わせて処置や対処を変えていくことが痛みを長引かせないポイントになります。

 

最後に

今回は長引く四十肩についてお伝えさせていただきました。

同じように、長引く肩の痛みをお持ちの方のお役立ちになれば幸いです。

 

当院におきましても、個々の段階に合わせた運動指導や施術を行っております。

過去に四十肩になって今は痛みがなくても、左手と右手の動きが違うことありませんか?

もし、そのような動きの違いなどございましたら不調をきたす前に改善させませんか?

 

発症から時間が経過していても、適切に処置すれば必ず改善すると考えています。

まずはお気軽にお問い合わせください。

【監修:鍼灸師・柔道整復師 北 善之】

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