芦屋市川西町にあります、きた鍼灸整骨院 院長の北 善之です。
先日、ぎっくり腰の患者さんが来院。
お電話にて、
「3日前から腰が痛くて痛くて。足まで痺れてきたんですけど治療してもらえますか?」
と辛そうに話す言葉に、何とか力添えになれないかと「はい!大丈夫ですよ!」とお答えしました。
そして自身で歩くこともままならず、旦那さんの肩を借りながら、なんとか当院までいらっしゃいました。
そこで詳しくお話を伺ってみました。
何か重いものを持ったり、体をねじったりしていないにも関わらず気が付いた時には痛みに襲われたとのこと。
あまりの痛みで何もできず、2日ほど寝込んでいたそうです。
「寝ていても寝返りの度に激痛があり寝不足気味です。」
「痛すぎて、あぶら汗というか変な汗が出ました。」と、おっしゃっていました。
数回の治療にて痛みが改善し、今では普段通りの生活を過ごされています。
仕事や家事、それに育児もあるのに、このような状態が何日も続くとすごく困りますよね。
ぎっくり腰といえば原因が明らかなのですが、こちらの患者さんのように原因がわからずにいつの間にか強い腰痛を生じることがあるんです。
原因がわからず強い痛みがあるのは怖いですよね。
でも、痛みの何かしらの原因は必ずありますので安心してください。
思い当たる節がないにもかかわらず急に腰が痛くなる、たった一つの原因について書かせてていただきました。
是非、最後まで読んでみていただけますと、きっとお力添えになれる内容となっております。
ぎっくり腰ってどんな感じで起こるの?
ぎっくり腰は腰部捻挫(ようぶねんざ)と呼ばれ、背骨のまわりの組織に何らかの障害が起こって激痛をきたす症状。
急激な動作によって引き起こされることもあれば、些細な動作でも起こる場合があります。
例えば、立ち上がった瞬間。
寝起きで起き上がろうとした時。
後ろを振り向いた時、重い荷物を持ち上げた時。
くしゃみをした瞬間、靴を履いた時など。
日常の何気ないシーンでぎっくり腰は発症することがあります。
ぎっくり腰の痛みの期間はどのくらい?
ぎっくり腰は一般的には1週間から2週間ほどで自然に回復していくことが多数。
しかし、何もせずに安静にしていると改善するまで時間を要し、しかも再発するケースも多いといった研究データがあります。
また1週間ほど経過したのにもかかわらず、痛みが続く場合や腰以外まで痛みなどが続く場合は、別の問題が隠れていることがありますので注意が必要です。
ぎっくり腰を誘発する1つの原因とは
ずばり「寝方」です。
寝方によって腰痛を持病としている人は、腰に負担のかかりやすい寝方があり症状を悪化させる原因となります。
腰の周囲には内臓が多くあり、体重が腰周りの筋肉や関節などへ影響します。
寝方次第では体重の50~60%の重さの負荷が腰にかかるとも言われているんです。
また長時間の負担がかかることで、腰周囲の血管が圧迫されて痛みを伝える物質が生じ、睡眠中にも腰の痛みを発生。
ですので、ご自身の寝方を一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
寝返りと腰痛の関係性って?
本来であれば適度な寝返りをうつことで、腰への負担を軽減しているんです。
ですので、寝返りの回数が少ないと腰に負担が掛かり続けることになります。
特に腹筋など体幹と呼ばれる筋肉が弱い人は寝返りが不十分になりやすいといわれています。
加えて、腰痛を持病とする人は、寝返りの回数が正常な人より少ないというデータもあります。
腰痛を未然に防ぐ寝方とは
実際、寝ている時に寝相を意識して変えることは難しいですよね。
なので、寝入る際に仰向けの状態でひざの下にクッションなどを入れて、ひざを軽く曲げた状態で寝付くことをお勧めします。
また横向きで寝る際、例えば右肩を下にして寝る場合は左ひざの下とベットの間にクッションなどを挟むようにし、腰をねじらない様に寝てみて下さい。
クッションを入れることで腰への負荷が少なくなり、また寝返りも増えます。
このように少し寝方を工夫をしていただくと、起床時の腰の痛みや急な腰痛を予防することができます。
整体ってぎっくり腰に効果があるの?
整体はぎっくり腰の痛みだけでなく、ぎっくり腰の根本にある習慣や体質を変えるように施術を行います。
ぎっくり腰はあくまでも「結果」だと捉え、ぎっくり腰に至るまでに生じている様々な問題を探します。
・体の使い方のクセを見つける
多くの人は毎日の仕事や遊びで同じような動きを繰り返して行っています。
もしその傾向が強ければ特定の筋肉が引っ張られるのです。
そして筋肉が付いている骨も引っ張れられ歪んだ状態になります。
さらに歪みの状態が強くなると腰の関節や筋肉に緊張が生じ、その時に体に刺激が入るとぎっくり腰になると考えます。
個々にある体の使い方のクセを見つけるように施術を行います。
・過去のケガや病気の影響
整体はぎっくり腰の原因を過去のケガや病気から探ります。
過去にケガをすると、ケガをかばった様な使い方をしていたと推測できます。
そしてかばった身体の使い方を十分に修正せずに過ごしていることがあります。
これは先ほどの「体の使い方のクセ」と同じで偏った状態で筋肉に負担を与えるので、ぎっくり腰の伏線になっているのです。
さらに過去の病気などがぎっくり腰の原因になる可能性を考えます。
特にお腹の手術を行っていると、手術の痕が残ります。
この影響で腰周りにある筋肉の膜が緊張し、ぎっくり腰になることも。
このように整体はその人のクセや仕事、ケガや病気、姿勢など背景から原因を探し出し痛みを緩和することはもちろんのこと、以後ぎっくり腰にならないように予防することが可能となります。
ですので整体はぎっくり腰に効果があるといえます。
最後に
今回は何もしていないにも関わらず、急に腰が痛くなる原因をお伝えさせていただきました。
通常、急な痛みは1週間ほどで良くなることがほとんどですが、痛みが日に日に強くなったり、体調が悪くなるようでしたら別の問題も考えられます。
その際はお近くの医療機関を受診することをお勧めします。
また、当院におきましても整体治療を行っております。
ご自身の姿勢が気になったり、何かお悩みごとやお困りごとがございましたらお気軽にご相談ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【監修:鍼灸師・柔道整復師 北 善之】