兵庫県芦屋市の整体院、きた鍼灸整骨院の北 善之です。
連休を使って車でお出掛けされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
普段は運転する距離が短く、車に乗っているのも短時間。
連休を利用して遠方まで車で行かれる機会が増えるかと思われます。すると中には、長時間の運転で腰や右足に痛みや違和感を訴える方がいらっしゃいます。
こちらでは、運転による腰や足の症状に対する予防法と解消法をまとめさせていただきました。遠方に車でお出かけの際には、是非最後まで目を通していただけますと、きっとお力添えになれる内容になっております。
運転中に腰が痛くなるのはシートが良くない?
長距離運転になれば、シートに座っている時間が増えてしまします。ましてや連休になると渋滞が発生しやすいことが予想されます。
座る姿勢で重要なのが、実は「股関節の角度」なんです。
え、何のこと?と思った方もいらっしゃると思います。
簡単に説明させていただきますね。
人間の身体にはニュートラルポジションとよばれる関節の位置を表す言葉があります。
ニュートラルポジションは筋肉や関節などが一番緩んでいる位置。股関節では40°前後といわれています。
これは、だいたい歩く際に足を前に蹴りだした時の股関節の角度になります。
この40°前後では筋肉がほとんど緊張していない状態。
しかし、車に乗っているときはこの角度以上に股関節を曲げて座ってしまうんです。
こればかりは車の構造上、仕方のないことなんですよね。
この状態では股関節の周りにあるの筋肉が常に緊張した状態になっています。長時間のその状態が続くことで、腰などに痛みを誘発することが考えられます。
運転していて右足に痛みや違和感があるのはなんで?
近年の車のほとんどがオートマチック車。一昔前はマニュアル車も多く、運転するのに両足で操作しました。
でもオートマチック車であれば、右足ばかりを使うことに。
中にはブレーキを左足で操作される方もいらっしゃるようですが…
アクセルやブレーキ操作しているときに、足首の関節がニュートラルポジションでないことが右足の痛みや違和感につながると考えます。
それは常に足首を動かす膝下の筋肉が緊張した状態になっているということ。
例えば、手のひらを強く握った状態のままいると手が疲れてだるくなってしまいますよね。その状態と同じことが実は、足にも起こっているのです。
安全・快適に運転するにはどうしたらいいの?
運転中に腰や右足の筋肉が緊張してしまうのは仕方がないことです。
ですので、長距離を運転される際には適度に休憩をとって緊張した筋肉を緩めてあげることがポイントになります。休憩の目安は2時間前後。
休憩する時はゆっくり深呼吸をしながら背伸びをしてみましょう。すると股関節や腰などの筋肉が緩んでいきます。
また、シートの高さも重要です。運転席のシートにタオルやクッションなどを敷くなどして、お尻の位置を上(天井方向)に持ち上げる。こうすることで股関節の角度を40°に近づけることが可能となります。
右足の痛みや違和感には、休憩の際に足首をぐるぐる回すようにしてみてください。
加えて、すねやふくらはぎを伸ばすストレッチで足首周りの筋肉が緩みます。
長距離運転や座っている時間が長いことが予測される場合、是非ともこちらの対処法と解消法行ってみてはいかがでしょうか。
最後に
子供や家族のためについつい頑張ってしまいますよね。でも頑張った結果、お身体に痛みなどがあると気分がよくありません。そうならないよう今回お伝えさせていただいた方法を試してみていただけますと一定の効果が期待できます。
長時間の運転はくれぐれもお気をつけください。充実した連休になりますようお祈りいたします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
【監修:鍼灸師・柔道整復師 北 善之】