芦屋市川西町にあります。
きた鍼灸整骨院の北 善之です。
ある患者さんより
「手で荷物を持つと肘の外側がすごく痛い」
また別の患者さんからも
「手を使おうとすると、うまく力が入らない」
と、偶然にも続けて肘に関するご相談を受けました。
右利きなのでいつも右手ばかりを使ってしまう・・・
妻も右利きで右手ばかり使うので、ある日、急に肘が痛くなって右手をほとんど使えなくなりました。
家事や育児があるのに利き手が使えず、とても大変でした。
生活の中で利き手ばかりを使ってしまうのは仕方ないですよね。
でも、利き手ばかり使うと時として肘に痛みを生じることがあります。
痛くても家事や育児、雑用などをこなさなくてはなりません。
それって、すごく大変なことですよね。
今回は、そんな肘の痛みの治し方についてまとめさせていただきました。
最後まで読んでいただきますと、きっとお役に立てるかと思います。
肘のつくりってどうなっているの?
ほとんどの人は肩から手首までの部分の総称を「腕(うで)」と呼んでいらっしゃいます。
腕は肘を境にして、肩から肘までの「上腕(じょうわん)」
肘から手首までを「前腕(ぜんわん)」といいます。
上腕には上腕骨があります。
前腕は親指側の「橈骨(とうこつ)」、小指側の尺骨(しゃっこつ)の2本の骨から構成されます。
これらの骨が繋がって「肘関節」として機能しています。
また、肘関節には様々な筋肉が付いています。
この筋肉によって肘を曲げる、伸ばす、手を外側・内側に回すなど、肘を動かすことができます。
肘に多いケガについて
肘のケガとして多いのは、テニス愛好家に生じやすいテニス肘といわれています。
実際、テニスをしない方でも肘の外側に痛みが生じる症状は比較的に多くみられます。
台所でフライパンを振って痛んだり、パソコンやスマホをしていて痛みが出たりする人もいます。
物をつかんで持ち上げる動作やタオルを絞る動作をすると、肘の外側にかけて痛みが出現します。
痛みに加え痺れなどは伴わないのですが、疼きを痺れのように感じる人もいらっしゃいます。
また多くの場合、ジッとしている時の痛みは強くありません。
痛みの原因って何なの?
原因については十分に分かっていません。
年齢と共に肘の周りの筋肉の腱の柔軟性が低下してくるのに加え、繰り返しの動作が加わると痛みが生じるといわれています。
筋肉は骨と付着していて、付着部分は腱になっています。
痛みを生じるのは主に短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)です。
この筋肉が骨との付着するのが肘の外側で障害されて痛みを生じると考えられています。
また、手首を伸ばすと痛みがあり、反対に手首を曲げてもあまり痛みが出ないのが特徴。
雑巾などを絞る時に痛みが出ますが、逆に戻す時には痛みを感じません。
しかし、私たちの生活の中で一日中フル活用している手はなかなか安静を保つのが難しい場所だと思います。
様子を見ているうちに症状が進行し、長引いてしまうケースもあるため、早期の治療とケアが必要です。
また筋肉が硬くなっていることが痛みの原因になりかねません。
こちらではすでに痛みがある人、痛みはないけど予防したい人への効果的なストレッチをご紹介します。
肘の痛みに効果的ストレッチ
①ストレッチする側の腕を前に真っ直ぐ上げる
②親指を下にして、ひじをしっかり伸ばす
③反対の手でストレッチ側の人差し指と中指を引っ張る
※30秒程度、持続的に引っ張りストレッチ
前腕の表側と裏側の筋肉をストレッチ。
そして手首を内側に倒して同じように30秒を1日3回(朝・昼・夜)行ってみてください。
※動画にて詳しく説明しております
最後に
ご紹介したように、肘が痛いと生活に支障がでることも少なくありません。
しかし痛くても動かさないといけない状況かと思われます。
妻のように突然、肘が痛くなるよりも徐々に痛みになることが多いです。
痛みより先に違和感があります。
違和感がある際にはこちらのストレッチをおススメします。
それでも改善が見られない場合、痛みが出てしまった場合は他の問題が考えられます。
そんな時は当院までお気軽にご相談ください(^^)/
最後まで読んでいただきありがとうございました。
監修:鍼灸師・柔道整復師 北 善之