芦屋市川西町にあります、きた鍼灸整骨院の北 善之です。
まっすぐ歩いているつもり・・・
普通に歩いているつもり・・・
でも、歩き方がおかしいと周りから指摘された経験はありませんか?
当院に来院された患者さんから
「まっすぐ歩いているつもりでも、右か左に寄ってしまうことが多々あります。まっすぐ歩けないのは、運動神経に異常があるからでしょうか?」
と、心配そうに相談を受けました。
確かに傾いたり、ふらついてしまうと何か病気かと心配になりますよね。
こちらでは、そのような症状について原因と解消法についてまとめました。
ふらつきや傾きを起こしてしまう原因って?
疲労や睡眠不足、ストレスなどが原因となって歩行に問題を起こすことがあるといわれています。
疲労やストレスがドンドン溜まっていくと神経バランスが乱れやすくなります。
神経バランスの乱れが原因の一つとなり症状が。
ですので、疲れたなぁと感じたら十分に体を休めてあげましょう。
また睡眠不足が続くと脳に血液が回りにくくなります。
ふらつきは一時的な血の流れが不足しても起こるので、睡眠不足によってふらつくこともあります。
睡眠不足は睡眠時間を確保するのが第一ですが、実は良質な睡眠をとることがとても重要。
起きた時に疲れが取れていない、寝起きが良くないなどを感じる時。
そんな時は・・・
寝る前2〜3時間に飲食しない。
入浴は寝る2〜3時間前に済ます。
などで良質な睡眠をとれるように工夫してみてください。
食事による栄養補給も大切でバランスのよい食事を心掛けましょう。
とくに疲労回復に効果のあるビタミンを摂取することをおススメします。
普段ストレスを感じていなくても、趣味や娯楽の時間を作ってリフレッシュする。
怒りや不安などの感情を周囲の人に聴いてもらうなどして、ストレス発散を積極的に取り組んでみてはいかがでしょうか。
ふらつきや傾きってなんかの病気なの?
人間の身体の内部はたくさんの内臓器官が存在。
胃の大きさは右側と左側で形が違い、右の肺と左の肺の大きさも異なります。
横隔膜(おうかくまく)の左側の下には脾臓(ひぞう)、右側には胆嚢(たんのう)があったりと身体は左右非対称です。
また利き手や利き足があるように、ついつい同じ方ばかり動かすクセを皆さんお持ちかと思われます。
筋肉も同様に同じ方ばかり動かすと当然、筋肉の左右差が生じてしまいます。
筋トレを片側ばかりしているような状態に。
そのため、ふらつきが起きる大きな理由は筋力の左右差といっても過言ではありません。
「年をとったら筋力が落ちた」というお話を皆さんからよくお聞きします。
実は加齢に伴い筋肉量は40歳くらいから徐々に低下します。
筋肉を構成する筋繊維は20歳代に比べ80歳代で半減するといわれています。
左右均等に筋力低下が起これば問題ないのですが、ほとんどの人は筋肉の左右差あります。
そのために体のバランスが悪くなって左右のどちらかにバランスが偏ってしまうといった形に。
そして偏りが大きければ、その影響を受けるところに負荷が掛かって痛みを伴うことがあります。
ふらつきを解消する方法ってどうするの?
すでに人間のカラダは左右非対称の構造になっていることが分かっています。
トレーニングやリハビリのエクササイズでも左右同じ数をやる必要はないと言われています。
左右差が生まれるのは仕方ないことですが、ある程度は対策ができます。
左右差を生まないためには弱いほうに合わせてトレーニングが重要になります。
では歩行時のふらつきを改善していきましょう。
歩行にとても重要な役割を担う「中殿筋」を鍛えていきます。
歩行時には連続して片足立ちになる瞬間がありますが、このとき中殿筋が作用して骨盤のバランスを保ちます。
支えている側の中殿筋が収縮することで骨盤を水平に保っているのです。
中殿筋がうまく作用しなければ、まっすぐ歩くことも立っていることもままならなくなってしまうのです。。
<立った状態での中殿筋トレーニング>
①つま先を揃えて立った状態から、片足を真横に上げておろします。
↓
②足を上げる高さはバランスのとれるギリギリまで上げてください。
この動作を5秒かけてゆっくり繰り返します。
片足立ちになるので椅子や壁に手をつけてバランスを保つように。
※1回5秒を4回=20秒
左足(20秒)
↓
右足(20秒)
↓
左足(20秒)=60秒
<注意点>
●つま先が外を向かないようにする
●身体が横に傾かないようにする
左右差をなくす方法は弱い方(右利きの人は左)を1セットだけ多めにやってみるのがおすすめです。
歩行で使う中殿筋の左右差はトレーニングにて左右差をなくしていくことで傾きやふらつきを予防でき、それに腰痛なども改善していきますので是非ともおススメします。
※詳しくは動画にまとめておりますのでご覧くださいませ。
最後に
今回はふらついてしまう原因についてまとめさせていただきました。
ふらつく原因として脳疾患が疑われることもあります。
歩く時だけではなく、ジッとしていてもふらつくことがあるようでしたら専門医への受診をお勧めします。
また当院にて個々に合わせた正しい歩行について指導させていただいております。
他にも何か気になることがございましたらお気軽にご相談ください。
監修:鍼灸師・柔道整復師 北 善之