兵庫県芦屋市の整体院、きた鍼灸整骨院の北 善之です。
当院の受付スタッフから、
「数日前から毎朝起きて歩こうとすると、かかとが痛くて足が着けない」
という訴えが・・・
スタッフさんによると、特に運動をしたわけでもないのに、急にかかとが痛くなった。
すぐに治ると思ってそのままにしていたら、だんだんと歩くのも辛くなってきた。
とのこと。
そこで足でけだなく全身を検査した上で治療を行い、最後にちょっとしたアドバイスを。
また治療に加えて自宅であることをしてもらうことで、今では全く痛みがなくなりました。
こちらでは、そんなかかとの痛みの対処法をまとめております。
もし同じようにかかとに痛みがあり、歩くことも辛い方がいらっしゃいましたらきっとお役に立てる内容となっております。
最後まで読んでいただき、お力添えになりますと幸いです。
足の裏が痛い、土踏まずが痛い、もしかして変な病気?
スタッフさんは時間が経てばマシになると考え、そのままにしていました。
しかし、一向に痛みがマシになるどころか痛みが増してきたようです。
何か変な病気かと心配になり相談してこられました。
確かに痛みが続くどころか痛みが強くなってくれば、いつか歩けなくなるんじゃないかと心配になるかもしれません。
そこでかかと付近の状態を診てみると、何かしらの炎症が。
しかも、かかとでも足先の方のかかとを押さえると強い痛みを訴えました。
またジッとしているときは痛みはなく、歩く際だけに痛みがあるとのこと。
この症状は典型的な「足底筋膜炎(そくていきんまくえん)」と判断。
足底筋膜炎というのは聞きなれない言葉かと思います。
しかし、この症状に悩まされる女性は少なくありません。
過去によくヒールを履いた。ランニングを行っているといった方に比較的多くみられます。
足の痛みはなぜ起こって、どうすれば治るの?
実は足裏にはアーチがあり、クッションの役割をしているんです。
足型を取ると、足型の内側に地面に当たっていない部分がありますよね?
地面に当たらない部分がクッションとなり、歩くときなどの地面からの衝撃を吸収してくれます。
しかし筋肉が何らかの理由で硬くなっていたら、クッション機能が損なわれるんです。
このクッション機能として働く部分を足底腱膜(そくていけんまく)と呼びます。
また足首回りの筋肉が硬いままだと、足底腱膜に過度のストレスがかかり、炎症を引き起こす可能性があります。
足底腱膜炎の予防・改善には、硬くなった筋肉の柔軟性を取り戻すことが大切。
ストレッチで筋肉や腱を伸ばして筋肉を柔らかくすることで、足底の痛みを改善できます。
足の痛みを起こさないためにできることは?
足裏のアーチは、頭から足までの体重を支える重要な役割も担っています。
またそこにかかる衝撃は、歩くときで約1.5倍、走っているときには約3倍にもなるといわれています。
足底にかかる荷重や足を着地したときの衝撃を和らげるクッションとして働くのが、足底腱膜。
足底腱膜は、かかとから足の5本指の付け根まで扇状に広がる強靱な膜なんです。
それは、足のアーチ構造を支える重要な役割を担っています。
しかし、足底腱膜が硬くなって柔軟性を失ってしまうと、筋肉や腱も常に引き伸ばされた状態に。
その状態が続くと、かかとに小さな筋断裂が起こり痛みを生じるのです。
アーチ本来の機能を取り戻して足底の負担を軽減するために、ストレッチで筋肉や腱を常に柔軟にしておく必要があります。
また、すでに足裏などに痛みがある人も重症化しないようストレッチを習慣化してみてはいかがでしょうか。
足底腱膜炎に効果的なストレッチをご紹介
足底にかかる負担を軽減するためのストレッチをご紹介します。
ふくらはぎの筋肉が硬くなると腱膜にかかるストレスが増加。
足底腱膜だけでなく周りの筋肉や腱のストレッチも同時に行うのが効果的です。
ふくらはぎのストレッチ
①壁などの前に立ちます。
↓
②右足を前にして、前後に足を開きます。
↓
③右膝をゆっくり曲げて、左足のふくらはぎを伸ばします。
※両足ともかかとは床につけ、両手で壁を押しながら行うと、体重が後ろの足にかかりやすくなって効果的です。
足底筋膜のストレッチ
①椅子に座り、ストレッチする側の足首を太ももに乗せます
↓
②足首は90度にします
↓
③足の指を手で掴み、すね側に力を加えます
※筋膜が伸びていることを意識しながらやってください。
最後に
歩けないと辛いし、それに足が痛いと心配になりますよね。
歩くときに痛いと出かけにくくなるし、まして家事や仕事、お育てに支障があると大変です。
また、今回お伝えさせていただいたやり方が分からない、よくならないという方はお気軽に当院にご相談ください。
当院におきましてもかかとの痛みに対する施術を行っております。
ストレッチだけではなく治療を併用すると早期の改善が期待できます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【監修:鍼灸師・柔道整復師 北 善之】