芦屋市川西町にあります、きた鍼灸整骨院の北 善之です。
西日本を中心に梅雨入りしたと気象庁が発表。
九州南部は平年並みですが、九州北部から関東甲信にかけては平年より5日~8日早いそうです。
これからは天気の悪い日が多くなるかもしれませんね。
当院の患者さんから
「雨が降る前に頭痛や体調が悪くなるのはなぜ?」
「なぜ天気が悪い日になると関節が痛くなるの?」
というご質問をいただきました。
悪天候に伴い体調を崩す人がいらっしゃいましたので、原因とその対処法をまとめました。
思い当たる方は最後まで読んでいただけますと、きっとお力添えになれる内容となっております。
気象の変化によって起こる「天気痛」
天気痛とは持病などの症状が天気に影響されて現れたり悪化したりすること。
症状としては頭痛、めまい、肩こり、腰痛、耳の症状、気分の落ち込み、不安症など多岐にわたります。
天気痛は耳の奥にある気圧を感じ取るセンサーが過剰に反応してしまうことで起こります。
過剰に反応する原因はまだはっきりと分かっていません。
しかし神経のバランスが乱れることで、様々な不調を引き起こすと近年の研究から分かってきたようです。
天気痛の症状と原因は?
気圧などは耳の奥が反応を起こします。
例えば、水中や飛行機に乗った時に耳の奥がキーンとなった経験はございませんでしょうか?
気圧の変化を耳にある気圧センサーが感知すると、神経の一部が刺激され身体が天気の変化に対応しようとします。
ところが、センサーが敏感に反応しすぎたり、神経のバランスがうまく取れなかったりすると、天気痛が起こりやすくなってしまうのです。
天気痛の予防法について
また、耳のまわりの血の流れが悪くなると、耳の奥にあるセンサーが過敏になり天気痛を起こしやすくなります。
そのため天気痛が起こりそうな時は、耳のまわりの血の流れをよくすることが効果的な予防法につながります。
予防法としては耳まわりの温めたり、耳のマッサージが効果的。
また耳の後ろあたりにホットタオルや温かいペットボトルを当てるなど、耳まわりを温めることがポイントになります。
生活での注意点について
天気痛が起こりやすい人は、気圧の変化だけでも症状が現れやすく、新幹線での移動時やエレベーターの昇降時にも天気痛の症状が…
乗り物で不調が起きやすい人は、乗る前に耳のマッサージをしたり、市販の酔い止め薬を服用したりして気圧の変化に備えましょう。
体質的に天気痛になりやすい人は、気象のストレスに負けないよう神経を整えていくことが大切です。
そのために日中はアクティブに、夜はリラックスして過ごすなど、メリハリのある生活を心がけてみてはいかがでしょうか(^^♪
メリハリの生活って?
①朝起きたら太陽の光を浴びる
②日中にウォーキングなどの運動をする
③ぬるめの湯で入浴する
④起床と就寝の時間を一定にし睡眠をとる
などが、神経を整える生活習慣となります。
※特に④が重要です!
天気痛対策としてもう1つ大切なのは、現状ある病気や不調を治すこと。
天気から受ける影響を減らすと、不安要素が減り不調も治療しやすくなります。
セルフマッサージの方法
耳を守り、耳周囲をほぐすマッサージをご紹介します。
「耳マッサージ」
① 両耳をつまんで、上・横・下に各5秒ずつひっぱる
② 耳をひっぱりながら5秒間くるくる回す
③ 耳の上と耳たぶをくっつけるようにふたつに折り畳んで5秒間キープ
④ 手のひらで耳全体を覆い5秒間くるくる回す
耳と耳の周りをもみほぐすことで、耳の周りや耳の奥の血やリンパ液の流れがよくなって天気痛を予防します。
症状が出る前だけでなく、毎日朝・昼・夜の計3回行うのがお勧めです。
まずは2週間から1カ月程度続けてみてください。
耳マッサージのコツ&注意点
5秒という時間にとらわれず、しっかり動かしましょう。
耳の先端ではなく内側からしっかりつかみ、耳のつけ根にある軟骨に刺激が入るように。
肩こりをお持ちの方は耳たぶに近い下の方を、背中がつらい人は耳の中央付近の高さを中心に。
耳全体を指でもみほぐすようなイメージで行ってみましょう。
最後に
ご自身のお体が不調の場合、もしかしたら天気痛を引き起こすかもしれません。
予防のために重要なことはもともと持っている不調を改善することです。
お体に何か不調を感じたり、お悩みやお困り事がございましたらお気軽にご相談ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
監修:鍼灸師・柔道整復師 北 善之