兵庫県芦屋市の整体院、

きた鍼灸整骨院の北 善之です。

夏の暑さが本格化するこの時期となりました。

外は蒸し暑くても、室内はキンと冷えた空気に触れることが多くなります。

そんな中、当院には

「毎朝、喉が痛くて」

「頭が重くてつらい」

といった症状を訴える40代女性の患者さんが来院されています。

今回は、このように夏になると増える「クーラー病」について。

なぜ起こるのか、どのような症状があるのか、そして当院でのアプローチについてご紹介します。

クーラー病が引き起こす喉の痛みと頭痛のメカニズム

クーラー病は冷房の効いた環境にいることで、体が冷えることで現れる体調不良の総称。

医学的な正式名称ではありませんが、近年では生活習慣病の一部とされています。

実は冷えることで血の流れって悪くなるんですよね。

みなさん、アイシングって聞いたことないでしょうか?

アイシングはケガや使い過ぎた時に熱を取る方法として用いられ、冷やすことで体の回復を促します。

つまり体を冷やすと血の流れがゆっくりになるんですね。

のどや肩、頭部などに十分な血が行き届かなると、喉の違和感、鈍い頭痛、肩こりといった不調が起こることが予想されます。

また室温と外気温の差が大きくなる環境によって、神経が過度に働いて不調を招くケースもございます。

実際、2023年に行われた調査(厚生労働省・生活習慣調査)でも、冷房によって「だるさ」「頭痛」「喉の乾燥」などの訴えが多くなるとの報告が示されています。

40代女性に多い体の冷えと不調が出る理由

女性は男性に比べて筋肉量が少ないです。

筋肉が少ないと基礎代謝も低くくなりやすく、冷えやすい体質といえます。

特に40代はホルモンバランスの変化によって血や神経の働きが不安定。

「夏なのに手足が冷える」「クーラーが苦手」という方が増えます。

喉の痛みや頭痛といった症状も、実はこうした神経の乱れによって引き起こされることが多いですね。

冷房で首や肩周辺が冷えると、首の後ろにある筋肉が縮んで、頭部への血が流れにくくなります。

これが頭痛の原因になったり、咽の乾燥を招いたりします。

「クーラー病=夏バテ」

ではなく、実は神経のアンバランスによる全身の冷えや不調の表れとも言えるのです。

整体と鍼灸、体を内と外から整える

当院では、クーラー病による不調に対して、整体と鍼灸を組み合わせた独自の施術を行っています。

整体では、骨盤や背骨などの歪みを整えます。

歪みを整えることで、神経や血管の通りが良くなり、症状の緩和を図ります。

当院に通院されている40代女性の患者さんには、頭痛が数回の施術で大きく軽減した例もあります。

鍼灸では東洋医学の観点から「気・血・水(き・けつ・すい)」のバランスを整えることを重視します。

喉の不調には「合谷(ごうこく)」や「天突(てんとつ)」。

神経の調整には「内関(ないかん)」などのツボを活用します。

鍼のツボ刺激で自然治癒力を高め、体の内側から不調を整えていきます。

2022年の研究で、鍼灸が神経系への影響を及ぼし、神経のバランスを整える可能性が示唆されています。

最後に

「クーラーを使うと喉が痛くなる」

「夏になると、なぜか頭が重たい」

そんな症状に悩んでいる方は、もしかするとクーラー病による神経の乱れが原因かもしれません。

特に冷えやすい40代以降の女性にとっては、ただの夏バテとは違う体のサインである可能性がございます。

当院では、同じように夏の冷えからくる不調に対する施術を行っております。

なんとなく体がだるい」

「いつもの自分と違う」

と感じるのであれば、当院までお気軽にご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

【監修:柔道整復師・鍼灸師  北 善之】

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