芦屋市川西町にあります。
きた鍼灸整骨院の北 善之です。
数名の患者さんより
「手で荷物を持つだびに肘の外側が痛い」
「数カ月前から違和感がありここ数日で痛みが強くなった」
「最近では仕事にも支障がでてきて困っている」
など肘のお悩みを頂戴します。
ほとんどの人が右利きなので、どうしても右手ばかりを使ってしまいますよね。
うちの妻も右利きで右手ばかり使うので、ある日、急に肘に激痛が。
家事や育児があるのに利き手が使えず、とても大変な思いをしていました。
生活の中で利き手ばかりを使ってしまうのは仕方ないことかと思われます。
どこかに不調があっても家事や育児、雑用などをこなさなくてはなりません。
それって、すごく大変なことですよね。
そこで、今回はそんな肘の痛みの対処法についてまとめさせていただきました。
最後まで読んでいただきますと、きっとお役に立てる内容となってなっております。
肘はどういう作りになっているのでしょう?
ほとんどの人は肩から手首までの部分の総称を「腕(うで)」や「手」と呼ぶことが多いのではないでしょうか。
解剖学では肘を境にして、肩から肘までの「上腕(じょうわん)」、肘から手首までを「前腕(ぜんわん)」といいます。
上腕には上腕骨、前腕は親指側の「橈骨(とうこつ)」と小指側の尺骨(しゃっこつ)の2本の骨から構成されます。
これらの骨が繋がる関節を「肘関節」と呼ぶんですね。
また肘関節に多くの筋肉が付いていて、これらの筋肉によって肘を曲げる、伸ばす、さらには手を外側・内側に回すなどの動きが可能となります。
肘に多い障害とその原因
ある統計によると、肘のケガで多いのはテニス肘といわれています。
ですが実際にテニスをしない方でも肘の外側に痛みが生じる症状は比較的多くみられます。
パソコンやスマホを操作する、物をつかんで持ち上げる、タオルを絞るなどの動作をすると痛みを訴えられる方もいらっしゃいます。
中には痛みを痺れのように感じる人もいらっしゃいます。
この場合、ジッとしている時の痛みはあまりないというケースがほとんど。
痛みの原因は加齢と共に肘の周りにある筋肉が硬くなり、そこに繰り返しの刺激が加わることで痛みが生じるといわれています。
ほら、例えばお米でも時間が経つと硬くなっていきますよね。筋肉も同じようなモノなんですね。
この時、肘の痛みを起こすのは主に短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)。
筋肉が骨と引っ付く部分に痛みを生じると考えられています。
手首を伸ばすと痛みがあり、反対に手首を曲げてもあまり痛みが出ないのが特徴。
雑巾などを絞る時に痛みが出ますが、逆に戻す時には痛みを感じません。
実際に痛みのある間は「安静」が最も重要となります。
しかし、生活の中で一日中フル活用している手はなかなか安静を保つのが難しいですよね。
それに様子を見ているうちに症状が進行し、長引いてしまうケースもあるため、早期の治療とケアが必要です。
また筋肉がさらに硬くなってしまうことが痛みを長引かせる原因になりかねません。
こちらではすでに痛みがある人、痛みはないけど予防したい人への効果的な対処法をご紹介します。
肘の痛みに効果的なストレッチ とテーピング法
・肘の痛みに効果的なストレッチ法
①ストレッチする側の腕を前に真っ直ぐ上げる
②親指を床に向け、肘をしっかり伸ばす
③反対の手で親指を掴んで手前に引っ張る
※30秒を持続的に引っ張りストレッチ。30秒を1日3回(朝・昼・夜)行ってみてください。
・肘の痛みに効果的なテーピング法
①幅5センチのテープを30センチほどでカット
②肘の外側から手首をまたぐように貼る
※手のひらを下に向けた状態(掌屈)でテープは伸ばし過ぎないこと
※動画にて詳しく説明しております
最後に
肘が痛いと生活に支障がでることも少なくありません。
でも痛くても動かさないといけない、そのような場面が多いことが予想されます
ですが早めの対処で痛みを緩和、予防することができるんですね。
実際には痛みより先に違和感があります。そこからだんだんと痛みに変わっていきます。
まず違和感を感じたらお伝えさせていただいた対処法をおススメします。
しかし、それでも改善が見られない場合、痛みが出てしまった場合は他の問題が考えられます。
そんな時は当院までお気軽にご相談ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
監修:鍼灸師・柔道整復師 北 善之